日本ミツバチ


ブルーベリー畑/農園での家畜・家禽の利用について、Sevenの経験をまとめています。

おススメ資材


40cm丸ポット チップ栽培セット(V01)

40cm径ポットの栽培セットです。
針葉樹の樹皮・小枝チップをブレンドした用土とマルチ用チップがセットになっています。
2〜3年生苗の植え替え用にお薦めです。
苗木の生育良好です。
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群捕獲: 待ち箱

待ち箱での捕獲

日本ミツバチにとって住み心地の良さそうな営巣場所(待ち箱)を準備して、そこに群が入ってくれるのを待ちます。

入る群は、元の群から分蜂した群、或いは、元の営巣場所に何らかの不具合があってそこから群全体で移動してきたもの、の2パターンがあります。
いずれの場合も、入居する群は、新しい営巣場所を予め探していて、気に入った営巣場所に一気に飛来します。
(新しい営巣場所を探している働き蜂のことを探索蜂と呼びます。)

待ち箱での捕獲は、探索蜂をいかに惹きつけれるかが重要です。

「惹きつける」ための考え方として、、
彼らは、新しい営巣場所の選択を絶対的ではなく、相対的に捉えていると考えた方がよいように思っています。
というのは、営巣場所に相応しい場所が沢山あるところでは、その中でさらに目立つ何かをしなければ、新しい場所として選択してくれないし、
逆に、営巣場所に相応しい場所が殆どないところでは、適当なものでも、新しい場所として選択してくれているような気がします。



待ち箱

中に何もない空洞の箱が基本ではないかと思います。

内容積は、25リットル程度 が経験値として良かったように思います。
20リットル以下だと容積が少なすぎるかな、というところです。

巣門は、高さ6mm程度の横スリット、または、20mm径ぐらいの丸穴、の何れでも良いように思います。
探索蜂を観察していると、丸穴の方により興味を持つようには見えますが、最終的には巣門の形よりも、待ち箱の置き場の方が影響大のように感じています。

Seven は、重箱式巣箱の3段重ねをそのまま待ち箱として使っています。
下の写真、左側が横スリット巣門の待ち箱例、右側が丸巣門の待ち箱例です。



待ち箱のデコレーション

何も無しで、木で作った箱そのまま、、でも入らないことはないと思います、

が、

日本ミツバチの蜜蝋を巣門と、巣箱の天井部分に塗って、臭いつけをすると、入居してくれる確率が格段に上がると思います。
蜜蝋を塗る量は、沢山塗らなくても臭いがつく程度で十分なように感じています。

あと、もし入手できるなら、既に日本ミツバチが巣を作っていた巣箱(一部分でOK)を組み込むとより効果的と感じます。

待ち箱の色については、木肌そのまま、と、バーナーで炙って黒く焼いたもの、の比較だと、有意差無しという感じです。



待ち箱の設置場所

待ち箱での日本ミツバチ捕獲では、待ち箱の設置場所が最も重要と感じています。

凝った待ち箱を使ったり、日本ミツバチが沢山いる場所であったりとかしても、待ち箱を置く場所が悪いと、捕獲(入居)の確率は酷く下がってしまうと思います。

Seven の経験則としては、次のような条件をできるだけ満たす場所が、捕獲の確率を上げるものと思います。

  1. 待ち箱に直射日光が当たらない場所

  2. 日中、周囲よりも気温が低く感じれる(ひんやりと感じる)場所

  3. 待ち箱に直接雨が当たらない場所

  4. ミチバチが飛ぶのに障害物となるものにくっつける形で待ち箱を置くこと
    例えば、建物の壁沿いとか、、
    例えば、斜面の擁壁の端とか上にくっつけるとか、、、



誘引物の利用

キンリョウヘンとか日本ミツバチ・ルアー(キンリョウヘン成分の人工合成剤)を使うことで、待ち箱での捕獲の確率は各段にアップします。

これらを実際に使ってみていると、誘引物を使っての捕獲確率が 60% とするならば、同じ場所・条件で誘引物無しでは 捕獲確率が 6%以下、、、というような感覚です。

これらがもし使えるならば、待ち箱に必ず添えて使った方がいいと思います。

特に、それまで日本ミツバチを捕獲・飼育した経験が無く、初めて捕獲にチャレンジする場合は、これらの誘引物を使うことを強くお薦めします。。。

(自分自身の経験上も、最初に日本ミツバチに興味を持ち、見よう見まねで待ち箱を作り、群が入ってくれたら、、、、なんてやっていた時期があったのですが、、、今から思うと無謀で入るワケないと思うパターンでした。。。)

以下は、キンリョウヘン添えの待ち箱(左)と、日本ミツバチ・ルアー添えの待ち箱(右)の例です。
それぞれ入居してしまった後の写真ですが・・・