日本ミツバチ


ブルーベリー畑/農園での家畜・家禽の利用について、Sevenの経験をまとめています。

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日本ミツバチ・ルアー

どんな物か?

日本ミツバチの分蜂群を誘引するのに、東洋欄の一種であるキンリョウヘンの花が有効であることは、日本ミツバチを知る人の間ではよく知られています。

それ以外にも、黒糖とか焼酎とか、、、が誘引するのに有効との話もありますが、Seven の経験上は、「キンリョウヘンの花」がやはり絶対的・圧倒的な誘引力を持つものです。

「日本ミツバチ・ルアー」は、このキンリョウヘンの花の誘引成分を研究し、その誘引成分の人工合成に成功したもの(薬剤)です。

研究・人工合成は、京都学園大学 バイオ環境学部 坂本文夫教授のチーム によるものです。

Seven が試用したみた感想は、もしかすると「キンリョウヘンの花」以上の誘引力があるのかも ??? と思ってしまうほどでした。

キンリョウヘンが日本ミツバチ(探索蜂と分蜂群)を誘引する成分は、主に「3−ヒドロキシオクタン酸」と「10−ヒドロキシデセン酸」という物質のようで、それを化学合成して作られた誘引剤が「日本ミツバチ・ルアー」になります。(03/06/15 記)



ルアーの使い方

基本的にはキンリョウヘンの花と同じ使い方になります。

薬剤が塗布された容器を待ち箱に設置するのみです。

埃などが直接着いたり、蜂が直接群がるのを防ぐために、右の写真のようにネットに入れて設置するのが良いです。

Seven的には、待ち箱の巣門のちょうど上にあたる場所にぶら下げておくのがよいと思います。

キンリョウヘンと違い、設置したら水やり等の手間もなく、そのまま放置で1ヵ月半ぐらい効果が持続するので、手間がかからず便利です。

誘引成分はワックスに浸み込ませシャーレに塗布されています。高温になるとワックスが溶けて流れてしまいますので、ルアーは高温にならない場所(夏の直射日光もNGです)に設置するのがよいです。
まぁ、待ち箱の設置条件も、直射日光が当たったり、高温になる場所はNG(分蜂群が入る確率が少ない)なので、適切な場所に待ち箱を設置し、その待ち箱にルアーを着けておく限りは心配はないと思います。(03/06/15 記)



ルアーを使っての捕獲実績

捕獲実績については、待ち箱の置き場、季節、地域、周辺の日本ミツバチの状況等が関係するため、何とも評価が難しいのですが、Seven が試用してみての実績を参考ということで書いておきます。

データ的には、
試用期間:8月2日〜10月初旬頃まで
試した場所は3か所
ルアーをセットした待ち箱に入った群数: 5群
入った群は、8月8日〜9月1日の間で入居。
でした。。。

入った群が夏の分蜂群なのか、それとも元の巣から逃げ出して転居してきた群かは不明です。

ただ、過去7年間の記録をふりかえってみても、8月以降に待ち箱に入居してくれた記録は無く、この5群という数字は自分としては「驚異的」と言わざるを得ない数字でした。

なお、試用するのが遅く、このような時期での試しになってしまいましたが、来シーズンは分蜂の盛期に、キンリョウヘンの花と比較しつつ試してみたいと考えています。

あと、ついでながら、ルアーを待ち箱にセットしてから、日本ミツバチが入居するまでの日数は次のとおりでした。

A群: ルアーをセットしてから7日目で入居
B群: ルアーをセットしてから3日目で入居
C群: ルアーをセットしてから2日目で入居
D群: ルアーをセットしてから5日目で入居
E群: ルアーをセットしてから23日目で入居

この日数を見ても、たまたま空きの巣箱に入ったのではなく、ルアーに強力に誘引されて入ったと考えられると思います。

ルアーを付けた待ち箱に群が入居した直後の写真です。

ルアーにしても、キンリョウヘンにしても、待ち箱に群が入ってくれるとウレシイ!! っス!!


上記は2013年の夏以降に試用してみた結果ですが、2014年も同じような効果が確認できました。
春の分蜂群はもちろんのこと、夏〜秋の逃去群の誘引も上記と同じような実績でした。(03/06/15 記)



ルアーの可能性

キンリョウヘンは、日本ミツバチの群を強力に誘引しますが、使える時期がキンリョウヘンが花を咲かせる時期に限られます。

しかし、このルアー(誘引剤)は、時期に関係無く使うことができます。

なので、春の最初の分蜂時期以外にも、孫分蜂(春の分蜂から50日後ぐらい目安)とか夏の分蜂(強群から、、)を効果的に引き寄せるのに使うことができると思います。

また、夏の暑さで不安定になった群、スズメバチに襲われて不安定になった群、とか、セイヨウミツバチの盗蜜にあって不安定になった群、なども引き寄せる可能性を持っていると思います。

キンリョウヘンの花の時期以外に、どう活用して行くか、楽しみなところです。。

「夏の暑さで不安定になった群、スズメバチに襲われて不安定になった群、とか、セイヨウミツバチの盗蜜にあって不安定になった群、なども引き寄せる可能性を持っていると思います。」と書いていましたが、可能性ではなく、確実にその力があることが確認できています。
2シーズン試してみて、ルアーを着けた待ち箱に夏〜秋にも蜂群が入居することを複数回経験しましたので、確実、、と言えると思います。(03/06/15 記)



思うこと

ルアーは、大きな可能性を持ち、その効果も実績として確かめられつつあるのですが、それが大きすぎて、「大丈夫なのか???」と思ってしまう面もあります。

今まで、キンリョウヘンの育て方を研究しつつ、春に分蜂群をうまく捕まえるのを楽しんできた文化が、このルアーの出現により様変わりしてしまうかもしれず、どうなんだろうと思ってしまいます。

いつの時代にも、発見とか新たな技術の開発によって、文化はいろいろと変わってきているワケで、このルアーだけがどうということは無いのですが、
うまい使い方をして、日本ミツバチをより楽しみ・活用できるようになって行けたら、、、と思います。

ブルーベリーを育てている立場からは、果樹の受粉に日本ミツバチを活用することが、このルアーの出現によって、より一般的にできるようになる、なんていうのは良いことかと思います。