花芽は前年に伸びた枝の先端に着き、葉芽はそれよりも枝の基の方に着きます。
株の奥まで日が当たり、風通しを良くするため間引き剪定をします。
![]() (図A) ![]() (図B) ![]() (図C) |
新鞘を切る位置とその後の枝の展開との関係ですが、凡そ右の図のような関係があります。
図A. − 剪定なしの場合の枝の展開状況です。長く伸びた新鞘の葉の付け根から横に小枝(結果枝)を伸ばします。このような結果枝はあまり太くなく、良い実成りは期待できないように感じています。
また、実が沢山着いてしまうと主軸ごと傾いてしまうことが多いです。
さらに、その後の成長でも頂部優勢(注)がはたらき、下枝の伸びが悪くなり、先端部分の枝がさらに伸びて、全体のバランスが悪くなります。
図B. − 先端部1〜2割ぐらいのところでカットした場合の枝の展開状況です。カットした部分から放射状に枝が伸びる(車枝になる)ケースが多いです。
その下の枝は、頂部優勢(注)がはたらき、伸びが悪くなります。
このカットをすると、樹冠に結果枝がまとまってしまい、実が沢山成ると不安定になってしまいます。また、樹の形としてもあまり見栄えが良くないです。
図C. − 半分またはそれより下部でカットした場合の枝の展開状況です。カットした下部から太い新鞘が伸び出します。基本的な樹形はこのカットで作り、その後伸びた枝に結果枝を着けていくのが良いのではないかと今のところ思っています。
付記 − 図A.のように全く剪定しないと、新鞘の先端部には翌年花が咲き実が着きます。図B. 図C. の剪定をすると翌年の開花/結実は殆ど望めないと思ってください。
| @ | 太いこと ── 直径3mm以上目安。 |
| A | 上向きであること |
| B | 日当たりが良いこと |
| C | 花芽の数が適切であること ── 実が大きく育った後でも枝が下垂しない程度。 |
剪定では、上の条件を満たす枝以外をできるだけ間引くこと、また、実が大きく育った後に垂れ下がりそうなほど花芽が多くついた枝では、切り戻し剪定をして先端から幾つかの花芽を落とすこと、がポイントになるように思います。
また、その年の収穫だけではなく、翌年に条件を満たす良い結果枝が多く発生するような剪定をすることも重要のように思います。
良い結果枝を多く発生させるためには、具体的には、次のような剪定が必要と思われます。
なお、強い剪定と多めな施肥は、強い枝を発生させる一方で、剪定による調整が非常に大変になるという弊害もあるように感じます。
また、品種特性としても、弱い小枝が多く発生し易い品種、花芽が過剰に着き過ぎる品種、などがあります。
「大きく・美味しい実がつく枝」をできるだけ手間をかけずに発生させためには、剪定以外の要因についても十分に考慮する必要があるように感じています。
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注:頂部優勢
幼木とか枝の頂部(先端ではなく、あくまで頂部分)の新鞘が最も強く伸び、下方の芽から出た新鞘ほど成長が弱くなることを、「頂部優勢」または「頂芽優勢」というそうです。
また、横枝の上の芽は伸びるが、横枝の下の芽は伸び難いという現象も、オーキシンの濃度が横枝の下側で濃くなるために起きるということです。
この話を頭に入れて、ブルーベリーの剪定を考えると、どこで切るべきかが判り易くなると思います。
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